和歌山2日目 白浜・熊野古道

千畳敷
今朝も朝食がおいしくて、いっぱい食べてしまいました。
AM9時ちょっと前にチェックアウト。
今日は熊野古道へ行く予定なのですが、せっかくなのでその前に白良浜千畳敷、三段壁(さんだんべき)を見てから行こうかと。
ホテルから近かったし。
でも、白良浜海岸は、無料駐車場が見つけられず、車窓から眺めただけで終了。
きれいな青い海はしっかり見えたから、まあいっか。
どうせだったら、ホテルにいるうちにお散歩に出てみればよかったかな。
しょうがないので、そのまま千畳敷へ。


 


マーブル模様の岩がきれいでした。
でも、世の中アホがいっぱい・・・・。
この岩、柔らかいのか、やたらと落書きだらけで。*1
自分の物だったらいくらでも好きにしていいけど、人の物、公共のものに落書きとか最低。
だいたい、こういうことすると頭悪いと思われるだけなのに・・・・。
岩の先の方では釣りをしている人がいました。


<三段壁>
そして、三段壁へ。
千畳敷から車で5分とかからず。
展望台を目指して歩いていると、なにやら建物があり「三段壁洞窟」とか書いてあって。
洞窟?
ガイドブックで三段壁は見たけど、洞窟なんて書いてあったっけ?
洞窟に行くには1人1,200円かかってしまうのですが、せっかくなので行ってみました。
エレベーターで36m下ります。(ビルの12階分くらいだそうです。)
この洞窟、熊野水軍の舟隠し場らしいです。
熊野水軍番所小屋が再現されてたり、水の神様弁財天が祭られていました。
洞窟なので、暗くて、ぽとぽと天井から水滴が落ちてきます。
すぐ外の岩が、かなりそばで見れます。
なんか、鼠岩とか、人面岩とか、スフィンクスとか、いろいろ名前(?)がついてましたが、う〜ん、そんな風に見えなくもないけど・・・・という感じでしょうか。
スフィンクスは一番それらしかったですけど。
波が打ち寄せると、奥の岩に当ってドーンという音が洞窟内に響くので、これ、1人でいたらちょっと怖いかも・・・・。
でも潮吹き岩(?)はおもしろかったです。
小さな穴からプシューっと海水が噴出して。
観光地につき物の、無理やり記念撮影して、よかったら買ってってねの写真を撮られましたが、ここは別に欲しくないかな・・・・。
あっという間に地上へ戻る。
それから、展望台へ行って三段壁を眺め、一番最後にその三段壁の上に行きました。


 


途中にひっそりと、「口紅の遺書」とかって札があり、何だろうと思ったら、茂みを少し入った岩に、辞世の句(?)みたいなものと、日付、男女の名前が彫ってありました。
ひえ〜、これ本物なの〜!?
そんなものが残ってるのか〜。
ま、東尋坊もそうでしたけど、こういうところって「自殺の名所」ですもんねぇ。
自殺を思いとどまらせる立て札もありましたし。
崖の上まで行ってみると、さっきの洞窟と岩が見える、見える。



そうか〜、さっきあそこに行ったのか〜。
駐車場に車を停めた時、おみやげ屋さんで1,000円以上お買物すれば駐車料無料、買物しなければ500円と言われたので、とりあえずおみやげ屋さんを覗いてみました。
ホテルでも白浜温泉旅館共同組合が作った「南紀白浜温泉みすと」っていうのを売ってたし、それが1,000円ちょっとくらいだったので、買ってもいいかなーと思っていたので。
入ってみたら、おばちゃんに試飲どうぞと、柚子はちみつドリンクを勧められてしまった。
続いてブルーベリーのも勧められ。
どっちもおいしかった〜。
思わず柚子はちみつを買ってしまいました。
ちょうど1,000円だったしね。
8倍に薄めているらしいです。
それこそそのままはちみつみたいにパンにつけてもおいしいそうです。
お酒とか炭酸で割ってもいいしね。
(私は飲めませんが。)
で、ホテルで売ってるのとは違いましたが、「白浜温泉水」というのが売っていたので、小さいサイズの60ml(630円)の方を買ってみました。


<中辺路>
熊野本宮大社に行く前に、少し中辺路周辺を見てみたくて。
道の駅があるので、そこに車を停めて、少し熊野古道を歩いて、牛馬王子を見に行きました。
おお〜、熊野古道っぽい山道!


 


ちょっと道路から入っただけなのに、静かですっかり木々に囲まれて。
気温がすっと下がります。
まあ、歩くと汗だくになるんですけど。
しばらく歩くと、ガイド付きの団体さんがいて、のんびりその後について行ってもいいかなーと思ったのですが、よけてくださったので、先に通していただきました。
そしたら、同じような団体さんが何グループかいるようで、牛馬童子のところではまた別の団体さんと一緒になってしまいました。
牛馬童子って、ガイドブックの写真しか見てなかったから大きいものかと思っていたら、めっちゃ小さかった!!
30cmある? ない?



そこから近露王子が0.5Kmだったので、そこも行ってみようかと思い結構道を下ったのですが、車道に出たところでまだかな〜と思ったらなんと残り0.3Km!?
まだ半分以上!
これって、直線距離の話ですか???
それとも道が険しいから、歩いた気がしてるだけで実はそれほど歩いてないってこと!?
さすがにこの倍以上歩くのは厳しいので、諦めて引きかえしました。
ま、おかげで途中いい眺めを見れました。



車に戻り、近露王子は車でも行けたのですが、もういっかとパス。
相方が「野中の清水」を見てみたいというので、そっちへ向かいました。
ナビで出なかったので、それじゃあその手前の目印になりそうな、ガイドブックに載ってるお店をと検索し、ついでにそこでお昼ご飯を食べることに。
着いたら、夏休み終わった平日の、もうPM1時頃だったせいか、お客さん誰もいなかった。
今の時期ならまつたけうどんがお勧めと言われ、相方がまつたけうどん、私は熊野とろろそばを頼みました。
まつたけ、いっぱい入ってていい香りでした。
とろろそば(冷)も、おそばが細めでしっかり締ってる感じで、あっという間につるつる食べてしまいました。
昨日、アドベンチャーワールドからホテルへ向かうところからここまで、私が運転しましたが、ここで相方に交代。
車に乗ろうと思ったら、アンテナ(?)のところに思わぬものを発見!*2
この子、バッタ???



お昼を食べて、細い道をうねうね登っていくと、わりとひっそり「野中の清水」がありました。
うっそうと茂った木の下なので、薄暗かったですけど、水が澄んでてきれい。
とっても冷たかったです。



少し上がったところに、継桜王子の一方杉とか、秀衡桜(ひでひらざくら)とかもあるようなのですが、そこはパスしました。


熊野本宮大社
もっと参道とかお店があってにぎやかなのかと思ってましたが、意外とこじんまりした町並みというか。
道も広くて、どこも新しめでしたけど。
駐車場に車を停めて、熊野本宮大社に向かい始めたところで、アイスクリームに惹かれて相方と半分ずつ食べました。
牛乳たっぷりアイスでした。
パン屋さんで売ってたんですが、パンやシフォンケーキもおいしそうでした。


 



鳥居に入る前に心構えみたいなものが書いてあって、鳥居は神域と人間が住む俗界を分ける結界で、参道は真ん中が神様の通る道なので右端を登り、左端を下るのが作法なんだそうです。
参道を登る間に、心を静め、お願いごとを整えていくんだとか。
知らなかった〜。
どこでも同じなのかな?
ここ読まなかったのか、前を歩いている家族は3人とも真ん中歩いてましたけど・・・・。


 


でも、私達も参拝順ちゃんと見てなかったから間違ってた〜。
本当は、真ん中の本宮、左側の結宮(第ニ殿→第一殿)、右側の若宮の順だったらしい。
神様、ごめんなさいm(_ _)m
ちなみに、境内に八咫烏が乗った真っ黒なポストがありました!!*3
赤くないポストって、初めて見たかも〜。



 


あと、拝殿に日本代表(男女)のユニホームが飾ってありましたよ。


<大斎原>
その後、徒歩5分の大斎原(おおゆのはら)へ行きました。



昔の熊野本宮大社は、こっちにあったらしいのですが、大洪水で流されてしまったため、今のところに移動したようです。
すっごい大きな鳥居があるとは知っていたのですが・・・・・。
でかい!!
とんでもなくでかい!
真下に人が立つともう米粒以下!?



※相方が立っています。


真下から見上げるとこれまたでかい。



いや〜、大迫力。
でも、たんぼに囲まれたのどかなこの感じは好きです。
川原で釣りをしている人がいました。
遠近間隔なくなるけど、車見たらどえらい小さく見えるので、結構距離があるのね・・・。


<熊野速玉大社>
次は新宮の熊野速玉大社へ。
ガイドブックでは16時までになっていて、ナビで検索すると到着時間が16時半。
間に合わないじゃん・・・。
まあ、門前町のお店とかはやってそうな気がするし、ちょっと離れたところにある徐福公園は17時になってたから、とりあえず向かってみることに。
到着予定時刻は、法定速度遵守で計算されるので、走っているとどんどん時間は早まるのですが。
ものすご〜く、もうちょっと(あと300mくらい?)のところで、ちょうどPM4時に!
う〜ん、そんなに時間ちょうどでシャットアウトしてないと思うから、とにかく行ってみよー。
駐車場、とりあえず入れました。
まだお参りしてる人がちらほらいます。
私達より後に入ってくる車もいました。
とりあえず、大丈夫そ〜、よかった〜。



 


熊野本宮大社は落ち着いた色合いの重厚な雰囲気でしたが、こちらはちょっと雰囲気変わって、朱塗りの柱に白い壁で、華やかな感じでした。
お参りした後、「三角みくじ」なるものを見つけて引いてみました。
袋の色が赤、青、黄、紺、ピンクとあって、その袋の中におみくじと、8種類のパワーストーンのうちのどれか1つが入っているそうです。
私はピンクの袋を引いたのですが、中は・・・・・「黒」のオニキスでした。
色としてはあんまりかわいくないですけど、全体運向上らしいし、「すべての色の要素を内包していて、威厳と力を表し、優位に立ちたい時など印象付けたいときに効果的な色」だそうです。
熊野神社といえば八咫烏、こんなところで烏と同じ「黒」って、なんかいいんじゃない?
ちなみにおみくじは「」でした。
足るを知る者は、利を以て自ら累(わづら)はさず*4だそうです。


<神倉神社>
さて、この後どうするかということになり、じゃあさっき言ってた徐福公園に行く?と言われ、どうせ行くなら「神倉神社」に行きたいなーと。
え〜、私はある程度厳しい道のりであると知っていたのですが、相方はこ〜んなに大変な道のりだと思ってなかったみたいで・・・・。
こんなとこ行きたいとか言って、すみませんm(_ _)m
え〜、鳥居から見上げた階段が半端ないです!!
この急角度の階段
しかも、通常の舗装されたような階段ではなく、自然の石を積んだ階段です!



めちゃくちゃ険しかったです。
意外と幅はないし、段差はあるし〜。
もうちょっと段差低いといいんですけどねぇ、私チビなんできついんですよ。
で、あるところでふと気付いたんですが、これって直滑降じゃなくて、ボーゲンで滑るときみたいに斜めに行って折り返すと、なんか段差が少ない気がするんですけど〜。
もしかして石を積むときもそんな感じだったんでしょうか?
右から左へ積んで、終わったら今度は左から右に。
さすがに端から端までそれで行くと、何倍遠回りになるかわかりませんから、若干低そうな位置を探しながら、少しジグザグ歩いた程度ですけど。
もう汗だくです。
ジーンズもくっついて、足が上げにくいことこの上ない。
やっと頂上に辿り着いたら、さすがにいい眺めでした。
最後の石段もこれまたかなり急。


 



そして小さなお社の後ろには、でっかい岩*5がデーンと鎮座しております。
よく倒れないなぁ・・・・。
上りも大変でしたが、あまりの角度に下りが怖かったです。


 


上り始めのところに杖が置いてありましたが、いらないと思ったけど、これは下りのために杖を借りておいた方がよかったかも〜と、ちょっと後悔したのでした。
ま、無事下りてきましたけどね。
まあなにしろ、熊野の神々が降臨した場所ですからね。
と、妙な納得をしてみる。


<仲氷店>
汗だくになったところで、近くにおいしいかき氷屋さんがあるらしいので行ってみました。
ものすご〜く道が狭かった。
でも、ちゃんと駐車場があって。
お店はどこだろうと探したら、本当に小さな氷屋さんでした。
それも、「純氷」を卸している氷屋さん。
店先でイカ焼きも売ってました。
そっちもおいしそうだった。
結構量がありそうなので、2人で1つでいいかと思い、一番人気らしい「抹茶ミルク金時」を注文。



72時間かけて作られた、硬くて透明な氷なんだそうです。
そして、見た目は多く見えますが、空気を含んでふわっふわなので、実は全然量は多くないんだそうです。
ガリガリ噛んだりする必要も全然なく、すっと口の中で溶けてしまいます。
さらに、普通の氷と違うせいか、細かく削ってふんわりさせるせいか、頭がキーンとなりにくいと書いてありました。
あ、そういえば、全然キーンとしなかった!
そんなことすっかり忘れていました。
削ってる途中で抹茶ミルクをかけてくれて、またその上に氷を削り、さらに抹茶ミルクをたっぷりかけて
金時も、一番上に乗ってるだけかと思ったら、半分くらい食べた時点でまた出現!
なんて贅沢。
なので、シロップのとこ食べたらあとは味がなくなるとかってことがなく、ずっと最後までおいしい氷でした。
ご近所の方々、贅沢ですね〜!
いつでもこんなにおいしい氷が食べられるなんて。
(逆に他所の氷なんて、食べられないんでは?)
この氷食べちゃうと、縁日の屋台の氷とか、食べられなくなっちゃいそう。
「青リンゴ」とか「みぞれ」もおいしそうだったな〜。
氷の器を載せた小さなお盆(?)もこんな感じでした。



食べてる途中でおばちゃんがどこかへ行ってしまい*6、食べ終わった後、ちゃんと「ごちそうさまでした。」を言ってから帰りたいなーと思ってしばらく待っていたら、角を曲がって戻ってきました。
集金に行ってたのかしら?
「氷の卸しが本業なんですか?」って(相方が)聞いたら、そうだって。
売り上げ1番はやっぱり氷の卸しで、スナックとかに配達するんだそうです。
あ〜、なるほど〜!!
こんな氷でお酒を飲んだらおいしいでしょうね。
(私は飲めませんけど。)
かき氷は大人気なのに2番手なんだそうです。
私達が食べてる間にも、近所の子供が氷を買いに来ていました。
そして、私達が駐車場に行くと、2台の車が新たにやってきました。
どちらも和歌山ナンバーだったので、わりとご近所の人なのかもしれませんが、こんな小さなお店に、わざわざ車で来るくらいだから、やっぱりおいしいってことですよね♪
またいつか、食べに来たいな〜。


<ホテル浦島>
さて、今日の予定も無事こなしましたので、本日のお宿「ホテル浦島」へ向かいます。
向かってる途中で、きっとあそこだっていうのを見つけました。
で、ホテルに向かってたんですが。
ホテルのかなり手前で、「ホテル浦島 宿泊者専用駐車場」なる看板を、たまたま発見しまして。
まあ、向かう道すがらにあるので、たいていは気付くと思いますけど。
そういえば、船でホテルに向かうって書いてあったから、車では行けないんですね。
ということで、駐車場へ入ってみました。
誘導された場所に車を停めて、荷物を持ったら、送迎のマイクロバスへ。
最初は私達だけだったのですが、ちょうど同じくらいに到着した人達がいて、バスの中はわりと満員になりました。
船の乗り場まで連れて行ってもらい、船を待ちました。
待ってる間に次のお客さんも到着。
でも、船の定員が81名なので、もちろん全員乗れました。
だんだんホテルが近づくと、1階の右手の方の広そうな部屋に人がうじゃうじゃ行きかっているのが見え!
もしかして、あれ、夕飯食べてる人達ですか!?
あちゃ〜、激混みじゃないですか・・・。
案の定、チェックインの手続をしたら、夕飯の時間が7時50分、8時10分、8時20分のどれかだと言われました。
すでに7時過ぎだったので、お腹は空いていましたが、それだったら一番後の8時20分からにして、先にお風呂に入ろうということになりました。
今日は熊野古道歩いて、汗だくですからね〜。
我ながら、かなり汗臭そうです。
やっぱ、お風呂に入ってすっきりしたいですしね。
部屋に行ったら、とても広かったです。
2部屋(?)あって。
隣りの部屋は、小さな和室と窓側に少し下がって、応接セットがありました。
お腹が空いてたので、部屋にあったお菓子を食べちゃいました。
オレンジクリームのゴーフレット、梅干の種を抜いたのをちょっと甘くして若干乾燥させたもの(?)ともう1個忘れちゃったけど、3種類。
旅館って、これがあるんですよね〜♪*7
お風呂に入ってさっぱりし、夕飯を食べに行きました。
さすがにお味は「むさし」より劣りますね。
しかも最後の方だったので、もうフルーツとかデザートがなくなってしまったものもあり、どんどん片付けられていて。
ご飯もちょっとベチャっとしてました。
でも、どうしてもカレーって匂いでそそられてしまい、最後少しだけ食べました。
みりん干しまぐろの角煮はおいしかった〜♪
食後、不思議発見のパンダのとこ見た後ですっかり寝てしまったようで。
よっぽど疲れたのか、昨日のように途中夜中で起きることなく、朝を迎えたのでありました・・・・。
あ〜あ、メインの洞窟温泉に入れなかった!

*1:こんなところにあいあい傘とか書いてるヤツに限って、とっとと別れちゃってるんじゃないだろーかとか思っている。

*2:この後、この子はフロントウィンドーにへばりついて、思った以上のねばりを見せ、しばらく旅についてきたのでありました。

*3:ちゃんと使えます。ここから郵便出せるそうです。

*4:今、幸運の時である。足るを知り、巨利を求めて自ら災いを招くことのないように。周囲への感謝を怠らねば、より大きい幸運が舞い降りる。とのこと。

*5:ごとびき岩という、ご神体らしいです。

*6:お金は先に払ったからいいんだけど、知らない人間を店先に放置してったら危険じゃないんだろうか? おおらかだな〜。いい感じで田舎っぽいな〜♪

*7:昨日「むさし」にも置いてあったけど、そっちはご飯お腹いっぱいに食べてしまったため、全然食べられなかったので、今朝いただいて来てしまいました。「かげろう」、「梅サブレ」、「熊野古道物語」(梅チョコクランチ)の3種類でした。